ある日、友達の間で噂になってる女の子から突然告白されたんだ。その子は、正直言って見た目があんまりよくなくて、クラスでも少し浮いてるタイプだった。みんなからは「ブス」なんて呼ばれてけど、実際に話したこともなかったから、どんな子かよく知らなかったんだ。でもなんか、その告白がやたらと真剣で、思わずどう答えていいかわからなくてさ。ちょっと動揺してたら、彼女が「一晩だけ考えてみてほしい」って言ってきたんだ。 その夜、なんか変な夢を見たんだ。知らない部屋に立ってて、そこには古びた鏡があって、その中に彼女が立ってたんだよ。鏡の中の彼女は普段と同じ顔なんだけど、その目が異様に輝いてた。まるで何かを見透かしてるみたいで、ゾクッとした。で、目が覚めたら真夜中で、何もないのに心臓バクバクだったんだよね。 次の日の朝、やっぱり気になって彼女に会いに行ったんだ。直接話を聞いてみようと思って。すると、彼女は静かに言うんだ。「あなたには見えるはず。この町の秘密が…」なんてね。目を細めて、何かを探るように私を見てて、ゾワッとしたんだよ。 それで「公園のあの古い大木の所で待ってる」って。何があるかと思いながらも、放課後に勇気を出して行ってみたんだ。そしたら彼女がいたんだけど、彼女の後ろには、見たことないくらい大きな鳥のような影が、その古木の上に戻ってくるのが見えたんだ。それが彼女にまとわりついて、気づいたら彼女の姿もその影の中に消えていった。まるで彼女なんて、最初からいなかったみたいに、静かに消えていったんだ。 何も言えなくて、その場に立ち尽くしてたら、不意に彼女の声が頭の中に響いた。「秘密を知ったね。ここに戻ってくる時まで待つわ」と。それ以来、彼女を見たことはないし、あの時の影の正体もわからないままだ。今になって考えると、あの時彼女の告白を受け入れていたら、彼女の持っていたあの秘密の一部になっていたのかも知れないと思うと、ゾッとするよ。 無料マンガ