これマジであった話なんだけどさ。俺が高校の時、同じクラスの美咲ちゃんって子がいたんだ。美咲ちゃんは超人気者で、誰もが彼女に憧れてたんだ。俺もその一人でさ、どうにかして話しかけるきっかけが欲しかったんだよ。
ある日、学校の帰り道で美咲ちゃんとバッタリ会ったんだ。「おっ、こんな偶然あるのかよ!」って思ってさ、勇気出して声かけたの。で、ちょっと話すうちに意気投合して、連絡先交換しちゃったんだ。
それから毎日のようにメールや電話でやり取りするようになった。やっとのことでデートに誘い出したんだ。美咲ちゃんは喜んでOKしてくれて、ホント信じられないくらい嬉しかった。
で、あの日、二人で公園に行ったんだけど、なんか美咲ちゃん、少し様子が変だったんだ。いつも笑顔で明るい彼女が、何か悩んでるような感じ。俺が「何かあったの?」って聞いたら、美咲ちゃんは急に真剣な顔で「実はちょっと怖い話があるんだけど…」って言い出した。
彼女の話によると、3年前にこの公園で彼女の友達が事故で亡くなったらしいんだ。それもデート中に。その場所がちょうど俺たちが座ってるベンチあたりだったってさ。
「毎年、この日になるとその子の霊が現れるって言われてるんだ」と美咲ちゃんが続けた。俺はちょっと怖くなって、「そんなの信じないだろ?」って軽く笑い飛ばしたんだけど、心の奥ではドキドキしてた。
その時、急に周りが冷たくなって、風がサーッと吹いてきたんだ。美咲ちゃんの顔が真っ青になって、「あれ、見て…」って指差すんだ。
俺が振り向くと、そこには確かに誰もいないはずの場所に、かすかに人の影が見えた。立ち尽くしている何かが確かにいたんだ。
俺は怖くなって、「ここから離れよう」と言って美咲ちゃんの手を引いて走り出した。でも、ふと手元を見たら、俺が握っていたのは冷たい風だけだった。
「美咲ちゃん?」と振り返ると、そこに彼女はいなかった。足元には一枚の彼女の写真が落ちていた。
その写真は、3年前に事故で亡くなった時の、彼女の最期の姿だった。俺はその場に倒れ込みたいくらいの恐怖を感じ、全身が震えた。
その後、美咲ちゃんは学校に現れることはなかった。彼女の家に行ってみても、美咲ちゃんという名前の娘は存在しないと言われた…。
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